補助金と助成金の違いは?各種支援をうまく活用して事業に活かそう

2021年10月08日

コロナや天候などの災害により、金銭的な支援を行う補助金や助成金が話題となっています。特に、コロナ渦においては中小企業や個人事業主など多くの事業が大いに影響を受けました。補助金や助成金は事業の継続や雇用の安定化を目的としています。

しかし、「補助金と助成金の違いがいまいち分からない」、「どうやって申請すれば良いの?」など様々な疑問を持っているでしょう。今回は補助金と助成金について詳しく説明します。

補助金と助成金の違い

補助金と助成金は国や地方公共団体、民間団体から支出されるもので、基本的は返済不要となっています。この2つの違いは申請内容です。助成金は一定の条件を満たしていれば基本的には誰もが受けられます。それに対して補助金は、明確な目的のために予算が決まっているため、申請内容の審査が設けられており、認定の受付の順番で予算額に達するまでなどの制限があります。

補助金とは

補助金とは、国や地方団体が政策を目的とするために、さまざまな分野にて募集しており、事業者をサポートする目的で資金の援助を行います。補助金にはそれぞれ目的や趣旨が明示されており、それに従って支援を行います。そのため、必ずしも全事業で同じ金額が支給されるわけではありません。

では、実際にどのような補助金があるのでしょう。これから、いくつかの補助金を紹介します。

・小規模事業者持続型補助金(一般型)

対象者は、常時使用する従業員が20人(商業・サービス業(宿泊業・娯楽業を除く)の場合は5人)以下の法人・個人事業主の方で、単独申請の場合は補助上限額が50万円、共同申請の場合は500万円となっています。

・小規模事業者持続型補助金(低感染リスク型)

対象者は常時使用する従業員が20人(商業・サービス業(宿泊業・娯楽業を除く)の場合は5人)以下の法人・個人事業主の方で、補助額上限は100万円、補助率は4分の3です。

・ものづくり、商業、サービス補助

対象者は中小企業・小規模事業者等であり、補助上限は原則1000万円です。

この他にも、IT導入補助金や中小企業等事業再構築促進事業、事業承継引き継ぎ補助金など様々な種類の補助金があります。

補助金の申請方法

次に、補助金の申請方法について説明します。まずは、申請したい補助金について調べます。国の支援制度については厚生労働省のホームページや地方公共団体のホームページに詳細が載っているので、ネットで確認することが可能です。

申請する補助金が決まった後は、公募要領や申請書を確認した上で申請します。必要な書類を全て揃え、電子または郵送にて提出します。

採択事業者が決定されたときは事務局から通知が来るので、採択後は補助金を受け取ることができます。

その後は、交付された内容にて事業を実施します。事業内容を変更する場合は事前に手続きが必要なので注意しましょう。また、補助金の対象となっている経費については、領収書などをしっかりと保管する必要があります。

最後に、実施した事業の内容や経費を報告し、正しく実施されていることが確認された場合は、実際に補助金を受け取れます。

助成金とは

助成金は融資とは異なり、返済の必要がない資金です。雇用関係の助成金と研究開発型の助成金に大きく2つに分かれています。

雇用関係の助成金は定年延長や従業員への研修や教育などといった際に活用するケースが多く、研究開発型の助成金は未だあまり知られていないため、活用しているケースが少ないです。

助成金には様々な種類がありますが、これからいくつか紹介します。

・創業支援の助成金

雇用保険の受給資格者自らが創業し、創業後1年以内に雇用保険の適用事業の事業主となった場合に、事業主が創業に要した費用の一部について助成金を受け取れます。限度額は創業に要した額の1/3上限200万円です。

・人材開発支援助成金

正社員に教育訓練を実施した事業主に、研修に必要な費用補助や研修中の給与補助が支給され、研修や教育などに活かせます。

・子育てパパ支援助成金

近年は子育てに男性が多く参加されるようになりましたが、まだ育児休暇が取りにくい状況です。そこで、男性の育児休暇を取りやすくするなために助成金が設けられています。

助成金の申請方法

次に、助成金の申請方法について説明します。

まずは、数ある助成金の中から申請したい助成金を選択します。応募概要などを入念に読んだ上で必要な書類を用意して提出します。助成金をもらう上では、事業主であることや支給のための審査に協力することなど様々な条件があるので、しっかりと確認しましょう。

必要な書類を提出して審査を通過し、認められた場合は助成金が支給されます。

まとめ

コロナ渦で多くの事業が影響を受け、事業の立て直しが必要だと感じる事業が多いでしょう。日本では様々な補助金や助成金が設置されており、うまく活用することで事業の立て直しができたり、これからの対策に繋がります。

ここでは補助金と助成金について詳しく説明したので、ぜひ参考にしてください。