経理の不正は、会社の資産を失わせたり、会計報告を事実と異なる内容にしたりする行為です。発覚すると会社の信用や存続に影響し、税金の過少申告には追徴課税のリスクもあります。
経理担当者による不正
着服は会社のお金を自分のものにすること、横流しは商品・備品を持ち出して換金や私的利用をすることです。請求額を上乗せして差額を個人の謝礼にするキックバック、給与・賞与の不正な増額もあります。
上場会社やその関係者が持つ重要な非公開情報を使い、公表前に株式を売買するインサイダートレードも不正の一例です。
粉飾と逆粉飾
赤字を隠す粉飾は、株価・投資家への影響、顧客や取引先との関係、経営者の評判、融資の条件などを気にして行われる場合があります。実態が見えなくなると支払いや事業の継続が難しくなり、損害を受けた株主や金融機関などから賠償を求められる可能性があります。
税金を逃れるための逆粉飾では、売上を除外する、費用を増やす、計上する期をずらすなどの操作をします。発覚すると、本税に加え、過少申告加算税・重加算税、利息に相当する延滞税を負担することになります。
経理体制を見直す
一人の担当者へお金の管理を任せ続けた結果、発覚が遅れ、数千万円の資金が使い込まれる例もあります。確認する余裕を失う原因は、費用を減らすための確認時間の短縮や、少ない人員での無理な運用です。
担当者や責任者の定期的な交代、複数人での経理、在庫確認や取引先の相見積もりを定期的に行う方法があります。研修も抑止の手段です。何が不正に当たり、発覚後にどのような結果になるのかを伝えます。
経営の先行きを把握し、「今回だけ」と赤字や利益を隠す行為に手を出さないことも必要です。数字を正確に知ることが、方針を誤るリスクを減らします。
外注も選択肢にする
複数の担当者を採用・育成することが難しい場合は、外注を検討できます。属人化やブラックボックス化を防ぎ、給与や業績の情報を社内の従業員へ見せる範囲を管理できます。担当者の退職・休職への対応を委託し、本業に使う時間を増やせることも利点です。
社内の確認体制を整えることと合わせ、経理代行で任せる範囲をご相談ください。